採用動画の成功事例8選!制作のコツや外部発注のメリット&注意点

近年、SNSの普及や動画コンテンツの需要の高まりを受け、採用動画を導入している企業は増えつつあります。
企業の魅力を多くの求職者の方に訴求できるツールとして注目されている採用動画を就職活動に取り入れたいと検討されている企業の方も多いのではないでしょうか。
しかし中には、「どのような採用動画を制作すればよいのか分からない」や「どんな風に企業の魅力をアピールすればよいのか」など悩まれている方もいることでしょう。
本記事では、採用動画の成功事例8選や制作ポイント、外部発注のメリット、注意点などを解説しています。
厳選した事例をいくつか集めましたので是非、採用動画を制作する際の参考に活用してみて下さい。
採用動画の成功事例8選

採用動画を取り入れている企業の成功事例をいくつかピックアップしましたので、紹介していきます。
採用動画には、主に大きく分けて以下の5つが挙げられます。
- 事業紹介動画
- オフィス紹介動画
- 社員インタビュー動画
- 企業のコンセプト動画
- 企業説明会用動画
採用動画の種類別ごとに企業の優れた採用動画の事例8選を紹介していきます。
事業紹介動画
事業内容を分かりやすくまとめた動画です。
求職者に企業の事業内容の理解度を高める目的があります。
【事例1】西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
参考元:西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
西日本を中心に旅客鉄道等を運営する鉄道事業者の事業採用動画です。
JR西日本が行う事業構造や駅開発、駅ナカのビジネス、今後の事業展開について紹介しています。
テンポの良い音楽で紹介しているため見ている側を飽きさせない演出が施されている採用動画です。
オフィス紹介
オフィス内や社内の様子などを紹介した動画です。
「どのようなオフィスで働いているのか」や「職場の雰囲気」などを伝える目的の採用動画です。
口頭説明やテキストでは伝わりづらい情報も動画だからこそ求職者に伝えることが可能になります。
【事例2】LINE Fukuoka株式会社
参考元:LINE Fukuoka株式会社
LINEグループの国内第二の拠点である「LINE fukuoka株式会社」のオフィス紹介動画です。
オフィスコンセプトに「オンとオフがシームレスにつながる空間」を掲げている通り、社員が働きやすい職場環境とリラックスしやすい快適な環境の両方が完備されたオフィス案内動画となっています。
「この企業で働いてみたい」と思わせてくれる内容の採用動画です。
社員インタビュー動画
自社で働く社員に出演してもらい、企業の魅力を紹介する動画です。
社員インタビュー動画には、主に大きく分けて3つあります。
- 1人の社員にスポットを当てる
- 複数の社員が登場する座談会形式
- 1人の社員の1日に密着したドキュメンタリー風
入社後の自分の働く姿がイメージしやすく、共感を持たれやすい特徴があります。
【事例3】豊友工業株式会社
参考元:豊友工業株式会社
建機、車輌部品などを扱う「豊友工業株式会社」の社員インタビュー動画です。
同社で働く女性社員が会社の魅力を紹介している動画になります。
「どのような仕事を担当しているのか」や「社内の風通しの良さ」、「女性も働きやすい職場環境」などを紹介しています。
男性が働くイメージの強い業種も女性の求職者へ向けてアピールしている採用動画です。
【事例4】株式会社バンダイ
参考元:株式会社バンダイ
玩具メーカーなどで有名な「株式会社バンダイ」の同期入社した社員たちによる、社員座談会形式の動画です。
各部署で働く社員たちが、設けたテーマごとに回答し合いながら企業の魅力について語っています。
入社後に感じた率直な思いや休日の過ごし方、今後の目標などを話しており、社員同士の雰囲気の良さが感じられる採用動画となっています。
【事例5】株式会社商船三井
参考元:株式会社商船三井
日本の大手海運会社「株式会社商船三井」の社員密着型動画です。
若手社員の1日を紹介しています。
社員寮の様子や1日の業務内容、ランチ風景など寮から退社までの内容を発信しています。
実際に働いている姿を見ることで、入社後の自分のイメージが具体的に掴みやすい採用動画です。
コンセプト動画
企業理念を具体的に求職者に伝えるための動画です。
言葉にするのが難しい企業の考え方や価値観などイメージが掴みにくいものも動画を制作することで、求職者に具体的なイメージを持ってもらう目的があります。
【事例6】株式会社エイチーム
参考元:株式会社エイチーム
ゲームコンテンツから比較サイトなどの事業を行っている「株式会社エイチーム」のコンセプトムービーです。
採用コンセプトは、「仕事を楽しくするのは、自分だ。」を掲げており、複数の若手社員が登場して働く現場の生の声を紹介しています。
仕事に対するやりがいや自己を成長させることができると感じられる内容になっており、企業の考え方が伝わりやすい採用動画となっています。
企業説明会用動画
企業説明会用動画とは、説明会の様子を撮影したものや会社の特徴などを紹介した動画や説明会の冒頭に流すオープニング映像のことです。
会社説明の動画では、長尺でしっかりした内容が多く、オープニング映像は、冒頭の掴みの部分となるため短尺で見る人の目を惹く作りの動画が多くあります。
会社説明会用の動画を流すことで、人件費や時間の効率化も図れるだけでなく説明会ごとに均一の説明が行えるのが特徴です。
近年、説明会自体をオンラインで行う企業も増えてきているため、会場費のコストも抑えられるというメリットもあります。
【事例7】株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
音楽事業など幅広く展開している「株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント」の新卒採用動画のオープニング映像です。
浮世絵風のアニメーション映像で視聴者の目を惹く演出が施されているのが特徴的です。
最後までワクワクするような面白いオープニング映像となっています。
【番外編】博報堂DYホールディングス
参考元:博報堂DYホールディングス
国内最大の広告代理店グループの「博報堂DYホールディングス」のコンセプト動画です。
会社説明会の様子を撮影した動画です。
学生からの質問に同社の社員が答えていくという内容で、「建前でなく」「本音で話す」をコンセプトに質疑応答に回答した社員と関わりの深い社員がサプライズ登場し、質問に答えた社員のプライベートを話すという他社とは一味違う面白い採用動画となっています。
採用動画の制作ポイント6つ

魅力的な採用動画を制作するポイントは、主に以下の6つです。
- 動画の目的を決める
- ペルソナ設定を行う
- 自社独自の魅力を発信する
- ストーリー性を持たせる
- 理想と現実を見せる
- 採用動画の使用場面を決める
動画の目的を決める
どのような目的で動画を制作するのかを明確にすることが重要になります。
例えば、企業認知や応募者数UP、早期退職者を減らすなど企業の課題を洗い出し明確にすることで、具体的な動画の方向性や発信したいメッセージも定まります。
しかし、企業の課題が複数あり、それを全部動画に詰め込んでしまうとメッセージ性の薄い動画となり、求職者に響かない採用動画となるため良くありません。
いくつかある課題の中で、強調したいメッセージをはっきり決めましょう。
ペルソナ設定を行う
企業が求める人材のペルソナ設定を決めることも大切です。
企業が採用したい架空の人物像を以下の様に具体的に設定していきます。
- 性別
- 年齢
- 地域
- 経験・資格
- 性格
- 趣味
基本となる人物像を想定し採用動画を作ることで、企業が採用したい人物を確保しやすくなります。
ペルソナ設定を社内共有することで、部署ごとに採用したい人物像へのズレを減らすことが可能です。
さらに、採用者の選定段階で面接官の判断基準が明確に存在することで、合否の判断がスムーズに行えるようになります。
採用したいターゲットに向けて訴求も行えるため自社で働いて欲しい人材に刺さる内容の採用動画が制作できるでしょう。
自社独自の魅力を発信する
採用動画では、自社独自の魅力を伝えることも大切です。
競合する他社に負けない自社ならではのアピールポイントを洗い出していきましょう。
例えば、福利厚生や研修制度がしっかりしている、職場環境の良さなど自社独自の魅力を発信することで、求職者の記憶に残りやすくなります。
単に職場環境の良さなどを発信するだけでなく、独自性を持たせるために社員同士のコミュニケーションの様子や、上司との風通しの良さなど自然体な職場の雰囲気を動画に盛り込むことで他社との差別化を図りましょう。
ストーリー性を持たせる
ストーリー性のある構成にすることで、求職者が共感しやすくなります。
例えば、社員密着型やドキュメンタリー性のある採用動画を制作することで、求職者の心情に訴求できます。
共感の持てる採用動画を制作することで、求職者の心を揺さぶり印象に残る採用動画になることでしょう。
また、インパクトのある採用動画も求職者の記憶に強く印象づけることができるでしょう。
理想と現実を見せる
採用動画を制作する際は、企業の理想と現実の両方を求職者に見せることも大切です。
良い面ばかりを映した採用動画では、入社後「思っていたのと違う」など求職者とのミスマッチを生む可能性があります。
リアルな現実の部分も見せることで早期退職のリスクを回避しましょう。
理想と現実の両面を見せることで求職者は、企業についてより深く理解した上で応募します。
企業が求めている人材とのミスマッチを防ぐためにも大切なポイントです。
採用動画を使用する場面を決める
採用動画は、どのような場面で使用するのかも大事になります。
大きく分けて主に以下の使用場面があります。
- 企業説明会:企業の理解促進に繋がる動画
- インターンシップ:→業務内容に関する情報の動画
- SNS・YouTube:企業の雰囲気や仕事内容など求職者の知りたい情報を発信
動画制作の前に「どの場面で活用するのか」を決めておくことで、発信したい内容が定まります。
例えば、企業説明会で流す予定なら、事業内容が分かる動画を制作します。
使用するシーンを決めることで、採用動画の構成も変わってくるでしょう。
また、使用する場面によって採用動画を視聴する求職者のニーズも変化するため、ニーズに合う採用動画を制作する必要があります。
例えば、インターンシップで流す場合は、自社に興味があるまたは入社希望の求職者が対象になるため、業務内容に関する情報や社内風土など求職者の不安解消に繋がる動画が求められるでしょう。
採用動画を制作することで得られる効果についての詳しい記事はこちらをご覧ください。
→採用動画の効果とは?活用方法や魅力的に見せるポイント3つ紹介
採用動画を外注するメリットや制作工程

採用動画を制作する際は、動画作りのプロである動画制作会社への外注がおススメです。
動画作りのプロに依頼することで企業の魅力を存分に伝えられる採用動画を作成することができます。
メリット
採用動画をプロに依頼する場合は以下のメリットが挙げられます。
- 動画制作のノウハウが豊富である
- 機材もすべて用意してくれる
- 社内負担が減る
自社で採用動画を制作しようとすると構成を考えたり、撮影用の機材を揃えたりと準備することが多くあります。
その点、費用は少しかかりますが、動画制作会社に依頼することで企画・撮影・編集までのほぼ全ての工程をを担ってくれるためクオリティーの高い採用動画を制作することが可能です。
さらに、外注することで制作にかかる時間や動画制作のスキル取得までの社内リソースも減らすことができます。
プロに依頼することで、求職者に刺さる訴求力の高い動画を制作しましょう。
外注した際の制作プロセス
採用動画作りを外注した際の大まかな流れは、以下の通りです。
- 打ち合わせ
- 企画
- 構成
- 撮影
- 編集
動画の長さやクオリティーにもよりますが、1本の動画にかかる制作時間は、およそ1か月~2か月ほどです。
打ち合わせ
「どういう目的で制作するのか」や「誰に向けて訴求するのか」「どの場面で使用するのか」「予算」「納期」などを明確にした上で、担当者と相談しながら進めます。
企画
事前の打ち合わせを元に動画の内容や予算、スケジュールなどを提案してきます。
この時点で問題がないかどうかを依頼側、制作会社側でしっかりとすりあわせを行います。
構成
企画で決めた動画の内容を元に絵コンテを作成します。
絵コンテを作成することにより、動画の完成イメージが具体的に決まります。
撮影
撮影場所の確保や出演者の調整などを行い、撮影開始になります。
編集
撮影完了した動画の編集作業を行っていきます。
音楽やナレーションを加えていき、要望によってはアニメーション映像も入れていきます。
動画制作の外注は費用はかかりますが、自社で制作するよりもより質の高い、求職者への訴求効果の高い動画を作成することができるので、おすすめです。
まずは、見積りからでも依頼してみましょう。
外部発注の注意点

動画制作会社への外注は、高クオリティーの動画を制作してくれるメリットがある一方、注意すべき点もあります。
動画の目的や訴求ターゲット、予算などをしっかり決め、打合せを行いましょう。
ここが明確でないと、追加要望する事態に陥り納期内に間に合わないや制作する内容によっては、予算オーバーになる可能性があるからです。
また、採用動画の制作には時間を要するため、いつ採用動画を使用するのかを決めて、そこから逆算しながらスケジュールを組みましょう。
こうすることで、使いたいときに間に合わないという事態を防ぐことができます。
採用動画を制作して企業の課題解決に役立てよう
ここまでは、採用動画の成功事例8選や制作ポイント、外部発注のメリット、制作プロセス、注意点について解説しました。
企業の採用活動も時代と共に求職者へのアプローチの仕方も変化しています。
求職者のニーズを把握し、他社の動画を研究することで、成果を発揮できる採用動画を制作しましょう。