VSEO対策で競合の動画に差を付ける!上位表示の7つのポイント
動画の需要が年々拡大している中、YouTubeチャンネルを立ち上げ、動画の視聴をきっかけに企業の認知度の拡大、ファン化、更には集客や売上に繋げたいと思っている企業も少しづず増え始めています。
しかし、「YouTubeチャンネルを立ち上げたけれど、思うように視聴回数が上がらないのはなぜ?」と悩んでいる企業も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、YouTube検索にスポットを当てて、動画を上位表示させより多くの人に動画を見つけてもらいやすくするための対策、VSEOについて解説していきます。
VSEOとは?
VSEOは、「Video Search Engine Optimization」の略で、いわば動画コンテンツのためのSEO対策のことです。
具体的には、YouTube検索時に自社が投稿した動画を検索結果の上位に表示させるための対策です。
このVSEO対策を行うことにより、膨大にある動画の中からユーザーに自社の動画の存在を見つけてもらいやすくなります。
VSEO対策はなぜ重要?
VSEO対策がどれだけ重要であるかをいくつかの項目に分けて解説していきましょう。
動画コンテンツの需要が加速しているから!
VSEOがなぜ重要か、その大きな理由の一つは動画コンテンツの需要拡大です。
5Gの普及や、新型コロナウィルスの感染拡大などの追い風を受けて、今やYouTubeを代表する動画コンテンツは大幅に拡大しています。
そのため、何の対策もなしにただ動画の投稿を続けているだけでは、ユーザーの目に触れることは難しいのが現状です。
YouTube上には、毎分500時間分の動画が投稿され、今現在も動画の数は爆発的に増え続けています。
膨大な量の動画の中から自社が投稿した動画をユーザーに見つけてもらうためには、なんらかの策を講じなければいけません。
その策がVSEO対策なのです。
手間と労力をかけた動画を一人でも多くの人に見つけてもらうためにも、VSEO対策は欠かせない大切な施策なのです。
チャンネルの立ち上げ当初は特に重要!
特にチャンネル立ち上げ当初は、このVSEO対策が重要な役割を果たします。
チャンネル立ち上げ当初は、YouTubeアルゴリズムの評価基準の対象となる動画自体も少ないため、YouTubeアルゴリズムからのおすすめ動画である、ホーム画面や関連動画に表示されることはは難しいからです。
そのため初期の段階では、まず検索結果からの視聴者の流入を狙う必要があります。
投稿する動画ごとにしっかりとVSEO対策を行い、動画の上位検索を狙いましょう。
検索時に表示された動画がユーザーのニーズを満たし、しっかりとした価値提供ができればチャンネルのファンも増え、認知度も上がります。
そうすれば、YouTubeのアルゴリズムの評価も高まり、より検索上位に表示されやすくなり、徐々におすすめや関連動画へと動画が表示されるようになります。
立ち上げ当初こそ、しっかりとしたVSEO対策を行うべきなのです。
競合他社よりも優位に立てる対策なので超重要!
VSEO対策は、YouTube検索で動画を上位表示させるための大切な対策なのですが、実はまだ多くの企業がこの対策を行っていないのが現状です。
まだVSEO対策の知名度が高くない早期に対策に取り組めば、競合他社の動画よりも自社の動画を見つけてもらえる可能性が高まり、ビジネスでも優位に立つことができます。
今のうちにしっかりとしたVSEO対策を行い、集客や売り上げUPに繋げていきましょう。
VSEO対策で得られる3つのメリット
それではVSEO対策を行うことで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか?
メリット1:Google検索からの動画視聴も見込める
VSEO対策を行うメリットの一つ目は、アクセス数が伸びる可能性が大きいことです。
全てのキーワードが対象になっているわけではありませんが、YouTubeで検索上位に上がる動画は、YouTube内だけでなくGoogle検索時にも表示されるケースが今徐々に増えてきています。
動画に対し効果的なVSEO対策を行うことでGoogleの検索エンジンの評価も上がり、動画が上位表示されます。
その結果、YouTube検索だけではなくGoogleから動画への直接的な流入も獲得することができるのです。
メリット2:費用帯効果が上がる
VSEO対策を行うことで費用対効果も上がります。
動画をはじめて作成する際には、撮影機材や編集ソフトなどの購入にかかる初期投資が必要です。
しかし、その後の動画の撮影や編集、投稿にかかる費用はほぼ無料です。
その後さらに、コツコツと動画の投稿を積み重ねていけば動画はそのチャンネルの財産になります。
VSEO対策をしっかりと行い、検索で上位表示された動画がユーザーの満足度の高いものであれば、ユーザーは他の動画にも興味が湧きます。
チャンネル内の動画を視聴することで、ユーザーはチャンネルや企業のファンになり、費用をかけて広告を出すよりもコスパ良くビジネスの成功に繋げることができるのです。
メリット3:拡散力が上がる
動画を見つけてもらい、その動画がユーザーのニーズを満たせば拡散力も上がります。
まずはVSEO対策を行い、動画を上位表示させます。
そして魅力的なサムネイルでユーザーを視聴へと誘導しましょう。
ユーザーが動画の内容を「有益な情報」だと判断すれば、TwitterやInstagram、TikTokなどの拡散力の高いSNSでその動画の情報が共有され多くの人へと広がっていきます。
こうして企業や商品、サービスの認知度を高めることで、最終的な目標である集客や売上UPに繋げていくことができます。
【VSEO対策の予備知識】YouTube検索アルゴリズム
VSEO対策の具体的な方法について解説していく前に、まず理解しておきたいのがYouTube検索アルゴリズムの仕組みです。
ご存じのようにYouTubeには膨大な量の動画が存在しています。
大量にあるYouTube上の動画一つ一つを人の手で管理することは不可能です。
そのため、YouTubeは独自のアルゴリズムによって、ユーザーが検索窓に入力したキーワードから、ユーザーの検索意図を満たす質の良い動画を上位に自動表示させています。
YouTube検索アルゴリズムが「ユーザーの検索意図を満たす親和性の高い動画」と判断する基準は主に以下の項目です。
- 検索キーワードとの関連性
- 動画の品質
- エンゲージメント
上記の項目に加えて、検索履歴や有効履歴、またユーザーの登録チャンネルなど、複合的な要素から判断し、YouTube検索での表示順位が決められているのです。
検索キーワードとの関連性
そもそもYouTubeの検索アルゴリズムは、動画内の音声を完全に理解することはできません。
そこで、YouTubeは動画に付随する以下のようなテキストデータから、ユーザーの検索意図を満たす関連性の高い動画かどうかを判断しています。
- サムネイル
- タイトル
- 概要欄
- タグ
- ハッシュタグ
- タイムスタンプ
- テロップ
- 翻訳
これらの文字データの中にユーザーが検索するであろうキーワードを盛り込めば、Youtubeは「ユーザーが検索したキーワードと関連性のある動画」と判断し、その検索に引っかかりやすくなるでしょう。
動画の品質
YouTube検索アルゴリズムでは、動画の品質も上位表示の判断材料になります。
品質の良い動画とは、視聴者の興味を引く満足度の高い動画です。
ユーザーの満足度が高い動画であるかどうかは、主に以下の2つの指標で確認することができます。
- クリック率:インプレッションに対して、ユーザーが動画をクリックした回数
- 総再生時間:視聴者が動画を再生した合計の時間
インプレッションとはYouTube内で動画のサムネイルが表示された回数のことです。
上記の項目で確認できるユーザーの満足度が高い動画は、YouTubeの検索アルゴリズムから品質の良い動画と判断され、検索上位にも表示されやすくなります。
クリック率、総再生時間についての詳しい解説はこちらの記事を参照してください。
エンゲージメント
動画のエンゲージメントの高さも、YouTube検索に加味されます。
エンゲージメントとは、再生された動画に対しどれだけユーザーの反応や行動があったかを示す指標です。
動画の視聴に加えてこのエンゲージメントが高い動画は、ユーザーから愛着を持たれている動画と判断され、その結果として検索でも上位に上がりやすくなるでしょう。
エンゲージメントの具体的な項目は次の通りです。
- 評価
- コメント
- シェア
- チャンネル登録数
動画内でユーザーに向けて上記の行動を呼びかけ、アクションしてもらうことで動画が上位表示されやすくなります。
この項で、解説したYouTube検索アルゴリズムの知識を踏まえて、適切なVSEO対策を行うことで企業のビジネスチャンスは今よりもさらに広がっていくことでしょう。
ここで解説したクリック率、総再生時間、エンゲージメントは、Youtubeが提供しているアクセス解析ツール、YouTubeアナリティクスで確認することができます。
【実践編】VSEO対策の具体的な7つの方法
ここからは、VSEO対策の具体的な方法について紹介していきます。
動画を視聴するユーザーとYouTubeの検索アルゴリズムの両者に動画の内容を伝えるために次のようなの対策を行いましょう。
- タイトルにキーワードを挿入する
- 魅力的なサムネイルで動画視聴のきっかけを作る
- 概要欄にキーワードを含める
- タグを設定する
- ハッシュタグを設定する
- タイムスタンプを挿入する
- テロップや翻訳を入れる
タイトルにキーワードを挿入する
タイトルには動画のキーワードを必ず入れましょう。
YouTubeにおいて、タイトルは非常に重要です。
タイトルは、次の2つの大切な役割を持っているからです。
- 検索アルゴリズムに動画のキーワードを伝える
- ユーザーに動画の内容を知らせ、動画視聴へと誘導する
そもそもタイトルにキーワードを含めなければ、ユーザーが検索しようとしたキーワードと関連性がある動画なのかどうかをアルゴリズムが判断することができません。
まずは、YouTubeにどんな内容の動画なのかを文字データで伝えます。
さらに、ただタイトルにキーワードを含んだだけでは視聴を決めるユーザー側は、どんな内容の動画で、視聴によりどのようなメリットがあるのかを知ることができません。
キーワードを含めつつ、かつ動画の内容をユーザーに分かりやすく伝えましょう。
また、タイトルを決める際のポイントは次の表の通りです。
キーワードはタイトルの左側に入れる | キーワードはタイトルを見た時に一番最初に目に飛び込んでくる左側に入れる |
企業名やブランド名を後半に入れる | 企業名やブランド名で検索するユーザーもいるため |
文字数は25文字以内で納める | スマホに表示されるタイトルが限られているため |
上記のポイントを考慮しながら、YouTube検索アルゴリズムにもユーザーにも上手く情報を伝えることのできるタイトル作りを行いましょう。
魅力的なサムネイルで動画視聴のきかっけを作る
サムネイルの文字データにもキーワードを挿入し、YouTube検索アルゴリズムに動画の内容を伝えましょう。
またサムネイルは、ユーザーが動画を視聴するかどうかの最も大切な判断材料になります。
ほとんどのユーザーが、サムネイルとタイトルで視聴を決めているからです。
ユーザーの視聴行動を左右するサムネイル作りは特に力を入れましょう。
以下はサムネイル作成時のポイントです。
- 動画の内容を短く分かりやすく説明する
- キャッチーな単語を入れてインパクトを与える
- フォントは大きく目立たせる
VSEO対策を行う目的は、ユーザーに動画を視聴してもらうためです。
対策を行いせっかく動画が上位表示されても視聴されなければ意味がありません。
上記の項目に気を付けながら、思わずクリックしたくなる魅力的なサムネイルを作りましょう。
概要欄を充実させる
概要欄の充実もYouTube検索の上位表示に大切な要素です。
YouTube検索アルゴリズムは、概要欄の文字情報もキーワードを理解するための手がかりにしているからです。
概要欄には文章が不自然にならない程度にキーワードを盛り込みましょう。
さらに、概要欄はタイトルでは伝えられないさまざまな情報をユーザーに伝えることができ、集客や問合せ、商品の購入に繋げることもできます。
概要欄はユーザーが意識的に開かなければ見ることができません。
しかし、概要欄を開いたユーザーは動画の内容に興味を持ち、さらに詳しい情報を知りたい人です。
そこで、公式サイトや商品のECサイト、またLINE公式アプリなどの情報を載せておき、ビジネスへと繋げます。
YouTubeのアルゴリズムに動画のキーワードをアピールするためにも、また動画の視聴をビジネスの成功に繋げるためにも、概要欄は充実させましょう。
タグを設定する
動画投稿時のタグ設定もVSEO対策のポイントです。
タグとは動画投稿時にいくつか設定できるキーワードのことで、動画のジャンルや内容をYouTube側に知らせる役割を持つものです。
このタグは、ユーザー側からは見えないため設定を行っていないケースもありますが、YouTubeの検索アルゴリズムが動画のジャンルをカテゴライズする上での大切な判断材料になります。
タグは必ず設定しておきましょう。
タグは500字までなら複数設定することが可能ですが、あまり多すぎると一つ一つのキーワードの印象が弱まってしまうので、5~10個程度で納めましょう。
以下はタグを入れる際のポイントです。
- 重要なキーワードから優先的に設定する
- 抽象度の高いキーワードもタグに設定する
- 具体的なキーワードの設定も大切
重要なキーワードから優先的に設定する
動画の大まかなジャンルであるメインキーワードは一番先頭に、その次にサジェストキーワードも設定します。
サジェストキーワードとは、検索窓にメインキーワードを入れた時に自動表示される検索候補のキーワードのことです。
例えばプリンターの紹介動画の場合、タグには「プリンター」「プリンター おすすめ」「プリンター 選び方」などと設定します。
抽象度の高いキーワードもタグに設定する
メインキーワード、サジェストキーワードの他に、これらと関連性の高い抽象的なキーワードを設定することも有効的です。
例えば、先程と同じくプリンターについての動画の場合は、「パソコン 周辺機器」や「印刷」などのように大まかなカテゴリも検索システムに伝えましょう。
こうすることで、動画を表示するユーザーの幅が広がります。
具体的なキーワードの設定も大切
さらに抽象的なキーワードとは反対に、ブランド名や商品名など動画内で紹介している具体的な固有名詞やチャンネル名、企業名も設定しましょう。
例を挙げると、同じくプリンターの紹介動画のタグに、エプソンやキャノン、またプリンターの具体的な型番などを設定します。
こうすることで、具体的な固有名詞を入力し検索するユーザーの検索結果にも動画が表示されやすくなります。
ハッシュタグを設定する
概要欄にハッシュタグを設定するのも効果的なVSEO対策です。
YouTube検索アルゴリズムにキーワードを伝えることはもちろん、ユーザーに動画を見つけてもらいやすくするためにも大切な対策です。
ハッシュタグは先ほど説明したタグとは違い、ユーザー側にも設定したキーワードが表示されます。
動画の概要欄にキーワードの先頭に「#(ハッシュタグ)」を付け、一つの動画に最大60個まで設定することができます。
60個を超えると無効になってしまうので、その点は注意が必要です。
また、設定したハッシュタグは、記載順にタイトル上部に3つまで表示されます。
ユーザーが青く表示されているハッシュタグをクリックするか、あるいわ「#」+「キーワード」を直接検索窓に入力することにより、同じハッシュタグを持つ動画を検索することができます。
チャンネルの開設当初は、認知度もなく、アルゴリズムの評価もまだ低いためなかなか検索上位にも表示されにくいのが現状です。
ハッシュタグ検索で視聴者に見付けてもらいやすくするために、ハッシュタグは必ず設定しましょう。
タイムスタンプを設定する
タイムスタンプもYouTubeアルゴリズムに動画の情報を伝える要素です。
タイムスタンプとは、動画内の特定の時間まで視聴をスキップできるいわばチャプター機能です。
また、このタイムスタンプにキーワードを入力することで、Youtube側に動画の内容を伝えることができます。
「**:**」と時間が表記されている部分をクリックすることで、目的の再生時間までスキップすることができ、特に長い動画の場合には便利な機能です。
また、動画の目次的な役割を果たすため、タイムスタンプを見ることで動画の内容の全体像を把握することができます。
VSEO対策、またユーザーの利便性のためにも長い動画にはタイムスタンプを付けましょう。
テロップや翻訳を入れる
動画にはテロップや翻訳などのテキストを入れましょう。
これらもVSEO対策の大切なポイントの一つだからです。
AIであるYouTubeのアルゴリズムは、動画の内容を完全に理解できるわけではありません。
しかし字幕を付けることにより、アルゴリズムにテキストで動画の内容を伝えることができます。
動画を視聴するユーザー側にとってもテロップを入れることで、動画の内容が更に理解しやすくなり、電車内など音の出せない環境でも動画を楽しむことができるので、視聴回数も上がりやすくなります。
YouTubeの検索アルゴリズムが動画についての情報を少しでも多く理解するためにも、ユーザーのためにも、動画内には積極的にテロップを入れましょう。
VSEO対策でより多くのユーザーに動画を届けよう
VSEO対策をしっかりと行うことは、動画が検索上位に表示されるようにYouTube側に動画の内容を伝えると同時に、ユーザーに視聴するかどうかを決めてもらうためにも必要です。
まだ他のチャンネルが取り組んでいないVSEO対策に先手で取り組んで、最終的な目標である集客や売上UPに効果的に繋げていきましょう。