YouTubeのインプレッション数が伸びない7つの理由と改善策
インプレッション数は、YouTubeチャンネルを運用し伸ばしていくための重要な指標の一つです。
しかし、中には「インプレッション数とは?」「どこで確認するの?」「なぜインプレッション数が大事?」などさまざまな疑問をお持ちの人も多いでしょう。
そこで今回は、インプレッション数についての基本的な解説から「なぜ大切なのか」「伸びない場合の改善策」などを詳しく解説していきます。
チャンネルを伸ばすためのヒントとしてぜひ最後までご覧ください。
YouTubeのインプレッション数とは
インプレッション数とは、サムネイルが表示された回数を表す数値で、この数値を見ることで自分の動画に対するYouTubeのおすすめ度を知ることができます。
インプレッション数としてカウントされるのは、主に以下の条件下です。
YouTube検索 | YouTubeの検索ボックスで直接キーワードを入力した時に出てくる動画 |
ホーム画面 | YouTubeを開いた時に最初に表示されている画面に出てくる動画 |
関連動画 | 視聴中の動画と関連性が高い |
再生リスト | チャンネル内でカテゴリ分けされた動画リスト |
さらに上記のうち表示されているサムネイルが50%以上で、かつ1秒以上表示された場合にのみインプレッションがカウントされます。
例えば、YouTubeの検索ボックスで「野菜料理レシピ」を入力した場合に以下のような画面が出てきたとします。
この時、インプレッション数のカウント対象となるのは、サムネが完全に表示されている4つと、サムネの表示が50%以上ある一番上の動画です。
画面の一番下に少しだけ表示されているサムネイルはインプレッションにはカウントされません。
一番したのサムネイルも、ここからスクロールして全体が表示されれば、もちろんインプレッション数としてカウントされます。
YouTubeのアルゴリズムはよい動画を優先的に表示させるしくみになっているため、インプレッション数が多いほど、YouTube側がよい動画だと評価しているといえるでしょう。
加えて、インプレッションの多さは、まだチャンネルの存在を知らない人の目に触れるチャンスにも繋がります。
自社の商品やサービスをより多くの人に知ってもらうためにも、インプレッション数を意識した動画作りが大切です。
【例外】インプレッション数としてカウントされない場合
以下のような場合には、インプレッションとしてカウントされません。
- 外部ウェブサイトやアプリ(Youtubeウェブサイト以外にあるリンクや埋め込みなど)
- Youtubeモバイルサイト
- Youtube Kidsアプリ
- Youtube Musicアプリ
- 動画プレイヤー内のコンテンツ(カードや終了画面など)
- メールや通知
- バックグラウンドタブで再生される動画(非表示のインプレッション)
- TrueViewディスカバリー広告
例えば、自社のWebサイトのブログ内でYouTube動画を埋め込んだ場合などは、インプレッションとしてカウントされることはありません。
インプレッション数とセットで考えたいYouTubeの指標
インプレッション数がYouTubeチャンネルを伸ばしていくために必要となる指標の一つであることは先ほどお伝えした通りです。
しかし、インプレッション数とセットで考えるべき指標がいくつかあります。
- クリック率
- 平均再生率
以下それぞれを少し詳しく解説していきます。
クリック率
クリック率とは、インプレッション数に対してユーザーがどのくらいの割合でサムネイルをクリックしたかを表す数値です。
この値を見ることで、インプレッションという視聴のチャンスに対して、実際にどのくらいの割合で視聴に繋がっているかを知ることができます。
クリック率は以下の式から求めることができます。
クリック率 = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100
例えば、インプレッション数が1,000のうち10回サムネがクリックされ動画が表示されたとすると
10(クリック数) ÷ 1,000(インプレッション) × 100 = 1(クリック率)
となり、クリック率は1%です。
インプレッション数に対し、クリックされた回数が多ければ多い程クリック率が高くなります。
クリック率が高い動画は、YouTubeから「よい動画」であると評価され、インプレッションは更に伸びるでしょう。
反対にインプレッション数に対してクリック率が低ければ、YouTube側からの評価が下がりインプレッションされる動画が少なくなります。
平均再生率
平均再生率とは、1回の視聴に対してユーザーが動画全体の何%を視聴しているか(再生率)を平均値で表したものです。
これを見ることで、その動画に対するユーザーの満足度を知ることができます。
例えば、10分ある動画のうち
- Aさん:5分間視聴した→再生率=50%
- Bさん:途中までスキップし最後の2分だけ視聴した → 再生率=20%
- Cさん:10分の動画を全て見てもう一度気になる部分を2分視聴した → 再生率=120%
これら各ユーザーの再生率を平均値で表したものが平均再生率です。
この平均再生率が高い動画はユーザーの満足度を満たす「よい動画」と判断され、インプレッションされやすくなります。
よい動画の目安とされる平均再生率40%を目指しましょう。
目指すべきは、チャンネル内の動画を視聴してもらうことでユーザーの満足度を高め、サービスへの集客や売上UPに繋げることです。
インプレッション数の確認の仕方
ここからは、インプレッション数の確認方法を説明します。
また先ほど触れたクリック率、平均再生率の確認方法も併せて触れていきます。
まずは、YouTubeの画面右上のアカウントをクリックし、YouTubeStudioを選択します。
画面左側の「コンテンツ」をクリックし、インプレッション数を確認したい動画の右横にある棒グラフのアイコンをクリックします。
リーチタブをクリックすることで、インプレッション数、クリック率を確認することができます。
概要タブをクリックすると、平均再生率を確認することができます。
インプレッション数が増えない7つの理由と改善案
ここからは、インプレッション数が伸びない7つの理由について考えます。
- 動画投稿数が少ない
- サムネイルに引きがない
- タイトルが魅力的ではない
- タグが適切ではない
- 平均再生率が低い
- ショート動画を上手く活用できない
- エンゲージメント率が低い
以下、問題に対する改善点にも触れながら解説していきましょう。
チャンネル内の動画投稿数が少ない
チャンネルの立ち上げ当初で、チャンネル内の動画投稿数が少ない場合については、YouTube側のチャンネルに対する信頼度も低く、インプレッション数の向上は難しいでしょう。
はじめのうちは、動画のクオリティーを保てる頻度、3日に1度くらいの頻度で定期的に動画の投稿を積み重ねていくことが大切です。
定期的にさらに決まった時刻に動画をアップすることで、視聴者の生活の中に習慣として取り入れられ、視聴回数も上がっていくでしょう。
視聴回数が上がればインプレッション数もそれに比例して増えていくはずです。
チャンネルの立ち上げ時は、とにかく根気強く投稿を重ねていくことがもっとも大切なポイントです。
サムネイルに引きがない
サムネイルが思わず見たいと思うようなインパクトのあるものでなければ、インプレッションは増えません。
インプレッションされた動画に対しのクリック率が上がらず、その結果としてインプレッション数が下がってしまうからです。
サムネイルは、動画の第一印象を決めるいわば動画の顔です。
検索キーワードを意識しながら短くインパクトのある文字を入れたサムネイルで、ユーザーの興味を引きクリック率を上げましょう。
クリック率の高い動画は、「視聴者のニーズを満たす可能性が高い動画」とYouTube側から判断され、おすすめ表示される回数が増加します。
おすすめ表示される回数が増えると、インプレッション数もおのずと増加していきます。
タイトルが魅力的ではない
タイトルが魅力的でない動画はサムネイルと同じくインプレッションは伸びません。
視聴者は、自分のニーズを満たす動画かどうかをサムネイルとタイトルで判断しているからです。
タイトルには、サムネイルだけでは伝えきれない情報を、できるだけ分かりやす表現しましょう。
動画のタイトルで、どんな内容なのか、さらにユーザーにどんなメリットがあるのかを伝えることができればクリック率も上がります。
例えば集客を増やすための動画の場合。
「集客を伸ばす方法」
というタイトルよりも
「集客を拡大させるためにやるべき3つの大切なポイント!」
というタイトルの方がユーザーの興味を引くでしょう。
視聴者が検索すると想定されるキーワードをタイトルに含めつつ、具体的な数字を入れるなどの工夫をして、視聴者の興味を引きましょう。
タグが適切でない
概要欄に設定したタグが適切でないこともインプレッション数が増えない原因です。
YouTubeの関連動画のリストには、現在ユーザーが視聴している動画と関連性の高い動画が表示されます。
YouTube側はどのようにして関連性が高いと判断するのかというと、視聴中の動画と共通するタグを持つ動画を紐づけて表示させているのです。
タグが適切ではないと、関連性が高い動画かどうかをYouTube側が紐づけることができません。
自社の動画と関連性の深い人気の動画のタグがどのようなキーワードになっているのかを調査し、適切なタグを付けましょう。
また、タイトル、概要欄、タグに同じキーワードが含まれていない場合は、繋がりが弱いと判断されインプレッションの対象から外されてしまうので注意が必要です。
平均再生率が低い
動画の平均再生率が低いことも原因の一つとなります。
平均再生率が低い動画は、視聴を始めたユーザーの期待を満たせなかった動画です。
反対に平均再生率が高い動画は、視聴者のニーズを満たす良質な動画といえるでしょう。
YouTubeに良い動画と判断されれば、おすすめ表示されやすくなり、その結果インプレッション数も自然に増えて行きます。
平均再生率が少ない場合には、もう一度動画の内容を見直し、どうして視聴者の満足度を満たすことができないのかを考え改善していくことが必要です。
ショート動画を上手く活用できていない
ショート動画を上手く活用できていないチャンネルの動画はインプレッション数が上がりずらくなります。
尺の長い横動画に比べて、ショート動画はインプレッションされやすい傾向があるからです。
ショート動画がインプレッションされやすい理由としては、以下のことが挙げられます。
- Youtubeがショート動画にウェイトを置いているため露出しやすい
- 再生時間が短いショート動画は再生回数が伸びやすい
ショート動画で再生回数を上げインプレッション数を稼げば、チャンネルの存在を知ってもらうことができ、他の動画を見てもらえる可能性も高まります。
そこでユーザーの満足度の高い動画を用意しておけば平均再生率も良くなり他の動画のインプレッション数も増えていくでしょう。
エンゲージメント率が低い
エンゲージメント率が低いことも問題の一つです。
エンゲージメント率とは、再生回数に対して、高評価やチャンネル登録、コメントなどユーザーがアクションを起こした割合のことです。
例えば、10,000回の動画の再生回数に対して、高評価が1500、チャンネル登録を300人が、更に200人がコメントを残してくれた場合のエンゲージメント率は20%となります。
エンゲージメント率が高ければ、YouTube側はユーザーから一定の評価を受けていると判断されるため、インプレッション数の向上が期待できます。
動画を視聴したユーザーに共感してもらえる動画づくりを心がけましょう。
まとめ
インプレッション数について知識を深めることは、YouTubeチャンネルを運用していく上で欠かせません。
視聴の窓口ともなるインプレッション数を上げ、チャンネルを伸ばしていきましょう。