【AI議事録自動作成ツール】おすすめ3選
会議の議事録作成は、重要ですが時間のかかるタスクです。
しかしAIを活用すれば、作業を大幅に効率化し、クオリティが均一化された議事録を作成することが可能になってきました。本記事では、注目のAI議事録自動作成ツール3つを紹介します。
AI議事録自動作成ツール:おすすめ3選
おすすめAI議事録自動作成ツール:tl;dv(ティーエルディーヴィー)
tl;dvは、オンライン会議の録画と文字起こしを自動で行い、議事録を作成するツールです。ツールの名前は「Too Long; Didn’t View(長すぎて見なかった)」の略で、長時間の会議内容を簡潔にまとめる特徴を表しています。
tl;dvの特徴
tl;dvの主な特徴は、AIによる自動文字起こしと重要ポイントの要約機能です。
Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど主要なWeb会議プラットフォームと連携し、30か国語以上の言語に対応しているため、グローバルなコミュニケーションを円滑化します。
議事録の各項目に対応する録画部分にジャンプできる機能もあるため、必要な情報に素早くアクセスすることができ、会議の振り返り作業が格段にラクになります。
tl;dvの料金プラン
tl;dvは、以下の4つの料金プランを提供しています(2024年9月現在)。
無料プラン | PROプラン | ビジネスプラン | 企業プラン |
$0 | $18/月/ユーザー(年間契約の場合) または $29/月/ユーザー | $59/月/ユーザー(年間契約の場合) または $98/月/ユーザー | 要問合せ |
個人利用向け | 小規模チーム向け | 大規模組織向け | カスタムニーズ向け |
▼プラン内容 ・無制限の会議と視聴者 ・無制限のAIモーメントの概要 ・AI会議メモ:10件 ・tl;dvのAIへの質問:10回 ・AIによる複数会議のレポート:10件 ・アップロード5回 ・30以上のトランスクリプト言語 ・動画のレコーディング ・発言者の自動認識 ・Slack、メール、カレンダーの統合 ・会議の自動録画 ・瞬間をクリップして埋め込む ・会議閲覧数トラッカー | ▼無料プランのすべての機能に加えて、以下利用可能 ・無制限の会議と視聴者 ・無制限のAIモーメントの概要 ・無制限のAI会議メモ 無制限のtl;dvのAIへの質問 ・無制限のAIによる複数会議のレポート ・無制限のアップロード ・メールでの起草のフォローアップ ・AIによる発言者の分析情報(単発の会議) ・AIによる定期レポートのスケジュール設定 ・5,000以上の統合 ・グローバルなトランスクリプト検索 ・すぐにレコーディングにアクセス可能 ・チームフォルダー ・優先サポート | ▼PROプランのすべての機能に加えて、以下利用可能 ・セールスプレイブックのモニタリングとAIコーチング ・AIによる発言者の分析情報(複数の会議) ・強化されたGDPRと同意管理 ・APIとWebhook ・幅広くカスタマイズ可能なCRM統合 ・カスタムボットの外観 ・複数のチーム管理 ・AIによる異議申し立てへの対応 ・フィードバック追加機能 | ▼ビジネスプランのすべての機能に加えて、以下利用可能 ・管理者向けの高度なチーム管理およびデータ管理 ・プライベートホスト型AI ・専任のカスタマーサクセスマネージャー ・カスタム請求書 ・API |
無料プランが利用可能なため、個人でも簡単に始められるのも魅力的です。
各プランの詳細や最新の価格情報については、tl;dvの公式ウェブサイトで確認することをおすすめします。
おすすめAI議事録自動作成ツール:Copilot
Copilotは、Microsoft 365に統合されているAI支援ツールです。Microsoft Teamsに特化し、議事録を自動で作成することができます。
Copilotの特徴
Copilotの主な特徴は、リアルタイムでの議事録作成です。
会議中でもツールの起動が可能なため、遅れて参加した場合や集中できなかった場合にも、途中までの要約を出力してキャッチアップできます。
Microsoftブランドの信頼性も大きな強みです。既存のMicrosoftユーザーにとっては、スムーズな導入ができることもメリットとして挙げられます。
Copilotの料金プラン
Copilotは、以下の3つの料金プランを提供しています(2024年9月現在)
無料 | Copilot Pro | Copilot for Microsoft 365 |
0円 | 3,200円/月/ユーザー | 53,964円/年/ユーザー(年払い) ※4,497円相当/月/ユーザー |
個人利用向け | 個人利用向け | ビジネス向け |
▼プラン内容 ・テキスト、音声、画像機能を使用したチャット ・ドキュメントや Web ページの要約 ・Designer でのイメージの作成 (旧称 Bing Image Creator) ・Web グラウンディング ・プラグインと Copilot GPT の使用 ・仕事向け:有効化すると、対象となる Microsoft Entra ID ユーザーには、追加費用なしで商用データ保護が含まれます | ▼無料プランのすべての機能に加えて、以下利用可能 ・ピーク タイムでもより迅速に応答します。 ・厳選された Microsoft 365 アプリの Copilot。 ・より迅速な AI 画像作成。 | ▼Copilot Proプランのすべての機能に加えて、以下利用可能 ・Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook の Copilot ・Microsoft Teams の Copilot ・企業向け仕様のデータ保護 ・Microsoft Graph グラウンディング ・Microsoft Copilot Studio を通したカスタマイズと拡張性 |
Copilotの料金は、既存のMicrosoft 365ライセンス費用に追加されます。
また、機能や価格は変更される可能性があるため、最新情報はMicrosoft公式サイトで確認することをおすすめします。
おすすめAI議事録自動作成ツール:CLOVA Note + ChatGPT
CLOVA NoteとChatGPTは、ともにAI議事録作成ツールではありませんが、上記で紹介したような議事録作成ツールを使えない場合の方法として、2つのツールの組み合わせ技を紹介します。
CLOVA Noteの特徴
CLOVA Noteは、LINE株式会社のAIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」が提供する文字起こしサービスです。録音された音声ファイルをアップロードすると、AI音声認識アプリが文字起こしを行います。
日本語に特化した高精度な音声認識技術が採用されており、日本語特有の言い回しや専門用語も正確に文字起こしを行います。話者分離機能やタイムスタンプ機能も備わっています。
既存のLINEユーザーにとっては、新規登録などの手間もなく気軽にトライできるのも魅力です。
CLOVA Noteの料金プラン
CLOVA Noteでは、毎月300分の利用時間(音声記録をノートに変換できる時間)が提供され、無料で利用することができます(2024年9月現在)。
月間利用時間を使い切っても、スマートフォンアプリでは使い放題で利用が可能。
さらに、サービスの品質向上のためのユーザーデータ取得に同意すると、毎月300分が追加提供され、毎月合計600分を無料で利用することができます。
CLOVA NoteとChatGPTの組み合わせ方
CLOVA Noteと、生成AIのChatGPTを組み合わせることで、効率的かつ質の高い議事録を作成できます。以下に、その手順を説明します。
1.会議の録音データをCLOVA Noteで文字起こし
録音した音声ファイルをCLOVA Noteにアップロードし、文字起こしを行います。
次にCLOVA Noteの編集機能を使用して、明らかな誤りや不要な部分を修正します。
2. ChatGPTへの入力
編集済みの文字起こしファイルをChatGPTに入力し、「以下の文字起こしファイルから議事録を作成して」と指示を出せば、議事録が出力されます。
このように、2つのツールを組み合わせれば、誰でも簡単に議事録を作成することができます。
AI議事録自動作成ツール:メリットとデメリット
AI議事録自動作成ツールは、ビジネスの効率性を大幅に高めてくれますが、導入の際にはそのメリットとデメリットを十分に理解することが重要です。以下に、AI議事録自動作成ツールのメリットとデメリットを解説します。
【メリット】時間と労力の大幅な削減
AI議事録自動作成ツールを使用することで、これまで議事録作成に要していた時間と労力を大幅に削減できます。会議参加者は議論に集中でき、より生産的な時間の使い方が可能になります。
【メリット】正確性と一貫性の向上
AI議事録自動作成ツールは一貫して高い精度で文字起こしを行い、重要なポイントを抽出します。これにより、議事録作成者によるアウトプットのバラつきをなくし、常に高いクオリティの議事録を作成できます。
【メリット】迅速な情報共有と検索性の向上
AI議事録自動作成ツールは、たった数分で議事録を生成できるので、組織全体の迅速な情報共有が可能です。また、ツールに搭載されているタイムスタンプ機能などを活用すれば、過去の会議内容を素早く参照することができ、作業効率化につながります。
【デメリット】技術的な制限と精度の問題
AI技術は急速に進歩しているとはいえ、特に複雑な文脈や重なり合う会話などの場合、完璧な精度を保証することは難しいです。最終的には、人間による確認と編集が必要になるでしょう。
【デメリット】プライバシーとセキュリティの懸念
AI議事録自動作成ツールは、会議の音声データをクラウド上で処理することが多いため、機密情報の取り扱いに関する懸念が生じる可能性があります。
組織によっては、会議にAIが介入することに疑念を抱かれる場合もあるので、AIで録音することを事前に共有しておくことが推奨されます。
【デメリット】導入と運用コスト
無料で活用できるAI議事録自動作成ツールもありますが、機能を最大限に活用するには、導入時の初期投資とランニングコストが必要です。また、ツールの使い方など社員のトレーニングや既存のワークフローとの統合にも時間と労力がかかる可能性があります。
AI議事録自動作成ツール:おすすめ3選のまとめ
AIを活用した議事録自動作成ツールのおすすめを3つ紹介しました。
AI議事録自動作成ツールのメリットとデメリットを十分に理解した上で、組織のニーズや会議の性質に応じて、最適なAI議事録自動作成ツールを選択することが重要です。
AIツールと人間の判断を適切に組み合わせることで、効率的かつ正確な議事録作成を実現し、組織の生産性向上に貢献できるでしょう。