採用動画はYouTube発信が良い!メリット&デメリットや活用術3つ

急速に需要が高まりつつある「採用動画」、さらに近年、採用動画をYouTubeに投稿している企業も増えつつあります。
YouTubeで採用動画を行う企業が増えている背景には、一体何があるのでしょうか。
本記事では、何故YouTubeが効果的なのかや採用動画が注目されている背景、YouTubeに投稿するメリット・デメリット、採用動画の活用術などを解説しています。
採用動画をYouTubeで活用したいと検討されている担当者の方は、是非参考にしてみて下さい。
採用動画のYouTube発信が効果的な理由

採用動画をYouTubeに投稿することで、以下の4つのメリットが挙げられます。
- YouTubeは利用率が高い
- 求職者の多くがYouTubeで採用動画を視聴している
- YouTube動画は繰り返し見てもらえる
- 遠方の求職者にもリーチできる
以下、採用動画をYouTubeにアップすることのメリットをそれぞれ説明していきます。
YouTubeは利用率が高い
採用動画をYouTubeで発信する大きなメリットの一つはYouTubeの利用率の高さです。
NTTドコモ モバイル社会研究所が2023年1月に「スマホ・ケータイ所有者の動画サービス利用とYouTube利用動向について」調査を実施した結果は以下の通りです。

上のグラフを見ても分かる通り、YouTubeの認知率が全世代で9割越えとなっています。
そしてYouTubeの利用率も幅広い世代で利用されていることが分かります。
上記の結果からもYouTubeは、高い認知率を誇っており、YouTubeの利用率の高さからも企業が採用活動を行う上で積極的に利用した方が良いプラットフォームであると言えるでしょう。
YouTubeで採用動画を投稿することで、幅広い層にリーチすることができるため、多くの求職者に採用動画を見てもらえる確率が高くなります。
求職者の多くがYouTubeで採用動画を視聴している
求職者の多くがYouTube上にアップされた採用動画を視聴していることもメリットの一つです。
レバレジーズ株式会社が運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」と動画マーケティングを提供する株式会社プルークスが合同で行った就職活動中・就職活動の経験がある2022卒の大学生を対象に実施したアンケート調査結果は以下の通りです。

引用元:レバレジーズ株式会社 キャリアチケットリサーチ 株式会社プルークス
- 個別企業説明会・・・74%
- 会社ホームページ・・69%
- YouTube(企業公式チャンネル)・・56%
56%の就活生がYouTube(企業の公式チャンネル)で採用動画を視聴したことがあると回答しています。
上記の調査結果から、約半数の就活生が採用動画をYouTubeの企業公式チャンネルから視聴していることが分かります。
YouTubeに採用動画を投稿することは、多くの求職者に視聴してもらいやすいと言えるでしょう。
企業側もYouTubeチャンネルを立ち上げ、自社の魅力を発信するためにYouTubeを積極的に活用しましょう。
そうすることで、多くの求職者に採用動画を視聴してもらうことが可能になり、求める人材を確保することが可能になります。
YouTube動画は繰り返し見てもらえる
制作した採用動画をYouTubeにアップすることで、繰り返し動画を視聴してもらいやすくなるのもメリットです。
YouTubeに投稿した動画は、削除しない限りYouTube上に残り続けるため、制作した採用動画を繰り返し見てもらいやすくなります。
繰り返し見てもらえることで、企業の認知拡大や潜在層にもアピールできるでしょう。
遠方の求職者にもリーチできる
YouTubeに投稿することで遠方の求職者にも採用動画を見てもらいやすくなります。
遠方の求職者との接点が持てることで、企業が求めている人材の確保にも繋がりやすくなるでしょう。
採用動画が注目されている4つの理由

近年、採用動画の注目度は上昇しており、採用動画を取り入れている企業も増えつつあります。
採用動画が注目されている背景には、以下の理由があると考えられます。
- スマートフォンの普及
- 求職者の売り手市場
- 求職者も採用動画を望んでいる
- 求職者のニーズを知れる
採用動画が注目されている背景には、どうのような理由があるのかここから少し詳しく見ていきましょう。
スマートフォンの普及
企業の採用動画が注目されている背景として、まずスマートフォンの普及率の高さが影響しています。
スマートフォンを所有している人は、年々増加しています。
スマートフォンの普及に伴い、インターネットの通信環境も格段に整備されたことで、動画コンテンツの需要は急速に高まりつつあります。
求職者の多くは、「いつでも」「どこでも」「好きな時間に」気軽に動画を視聴できるという利便性の良さから就職活動の情報収集をスマートフォンで行います。
さらに、利用率の高いYouTubeというプラットフォームに採用動画を投稿することで、多くの求職者の目に触れる機会が増え、動画を見てもらいやすくなるでしょう。
求職者の売り手市場
採用動画が注目されている理由に、求職者の売り手市場が続いていることも関係しています。
近年、少子化の影響もあり、優秀な人材や企業とマッチする人材を確保していくために「採用動画」という採用手法を取り入れている企業が増えてきています。
YouTubeというプラットフォームで採用動画を制作し投稿することで、他社との差別化を図り、企業とマッチする人材を多く集めたいと考えているのです。
自社が採用したい人材に刺さる採用動画を制作することで、ターゲットに向けた訴求が行えるため近年、採用動画の注目度が上昇しているのです。
求職者も採用動画を望んでいる
採用動画は、企業だけでなく求職者も望んでいます。
就職活動中・就職活動の経験がある2022卒の大学生を対象に実施したアンケートにおいて、「採用動画はあった方がいいと思うか」という項目で以下のように回答しています。

引用元:レバレジーズ株式会社 キャリアチケットリサーチ 株式会社プルークス
- とても思う・・・58%
- 思う ・・・31%
上記の調査結果からも約9割以上の就活生が採用動画は、あった方が良いと回答しています。
このことからも多くの学生が採用動画を望んでいることが分かります。
求職者にもニーズがある採用動画を制作する企業は、今後も増えていくでしょう。
求職者のニーズを知れる
採用活動は、求職者の売り手市場となっていることから求職者のニーズを知ることが大事です。
企業とマッチした人材を獲得するためには、求職者のミスマッチを減らすことが大切になります。
そのためには、企業目線での情報の発信ではなく、求職者が知りたい情報を正確に発信することが大切です。
就職活動中・就職活動の経験がある2022卒の大学生を対象に実施したアンケート調査で、実際に見たい採用動画のコンテンツは以下の通りでした。

引用元:レバレジーズ株式会社 キャリアチケットリサーチ 株式会社プルークス
- 事業説明・・・・・・54%
- 社員インタビュー・・50%
- 社員の1日の流れ ・・50%
- 職場紹介・・・・・・46%
就職活動では、企業の情報を多く集めたいと考えている就活生が多くいます。
そのため、求職者ニーズに応えるべく求職者が求めている情報を採用動画に盛り込む必要があります。
求職者目線での情報を発信することで、内定辞退や早期退職を防ぐことができるでしょう。
採用動画を活用するメリット3つ

企業が採用動画を制作するメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 動画はテキストよりも多くの情報量を届けられる
- 自社の雰囲気が伝わりやすい
- ミスマッチ防止になる
それぞれのメリットを見ていきましょう。
動画はテキストよりも多くの情報量を届けられる
動画には、テキストよりも短時間で多くの情報を伝えることができるというメリットがあります。
画像は文字の7倍、そして動画は文字の5000倍の情報量があると言われています。
アメリカの調査会社、Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果よると、1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語、Webページに換算すると約3600ページ分に相当するというデータがあり、このことからも動画は、短時間で効率よく伝えることが可能なツールと言えるでしょう。
自社の雰囲気が伝わりやすい
自社の雰囲気を伝えやすくなるのも大きなメリットの1つです。
例えば、企業案内パンフレットなどにアットホームな職場と文字で記載してあったとします。
しかし、アットホームという言葉だけでは、働く社員の人柄や職場の雰囲気までを文字で伝えることができません。
社員同士のコミュニケーションや社内の様子などを撮影した動画を制作することで、言葉では表現できない職場の雰囲気を求職者にイメージさせることが可能になるのです。
ミスマッチ防止になる
採用動画を制作することで、求職者のミスマッチを防ぐ効果もあります。
ミスマッチが生じる原因は求職者が企業に対する理解度が不十分なためで、「働いてみたらイメージと違う」という認識のズレから起こってしまうのです。
動画には、テキストよりも業務内容や社内の様子などがイメージしやすいという特徴があります。
正確な仕事内容や職場の雰囲気などに対する理解が深まるだけでなく、自分が働く姿のイメージが持てることから、入社後のミスマッチを減らすことができるのです。
採用動画を活用するデメリット3つ

採用動画を制作する上でのデメリットも挙げてみましょう。
- 動画制作に時間がかかる
- コストがかかる
- 動画の内容によっては悪い印象を与えることもある
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
動画制作に時間がかかる
採用動画を制作するのに時間がかかってしまうのはデメリットといえるかもしれません。
1本の動画を制作するのに企画・撮影・編集という複数の作業工程を踏まなければならないからです。
そのため、動画が完成するまでにおよそ数カ月かかってしまいます。
場合によっては「このタイミングで採用動画を使いたいのに間に合わない」というハプニングも発生してしまうかもしれません。
上記のようなトラブルを避けるためにも必要なときに動画が間に合うよう、納期を逆算し計画的に採用動画を制作しましょう。
コストがかかる
採用動画を制作する際は、制作費用もかかってしまいます。
動画制作会社に依頼する場合は、制作する動画の種類や長さにもよりますが、インタビュー動画であれば、およそ10万円から、高いものであれば数百万かかる種類の動画まであります。
費用を抑えるために自社制作する場合でも動画に出演する社員集めや撮影機材など、人材確保やコストがかかるでしょう。
また、動画スキルを学ぶ必要がある場合は、動画スキル取得のための費用も発生します。
コスト面ばかりを気にしてその結果求職者に何も伝わらない動画を制作するよりも、費用は高くつきますが、しっかりと予算を確保して動画制作会社に依頼することで訴求力の高い動画を制作することができるので、検討してみるのもおススメです。
動画の内容によっては悪い印象を与えることもある
制作した動画の内容によっては、求職者に良くない印象を与えてしまう場合もあります。
例えば、社内の雰囲気の良さを伝えようと元気よく挨拶している動画を制作した場合、求職者に「体育会系色が強い会社なのかな」と良くない印象を持たれてしまう恐れがあります。
せっかく制作した動画が企業の意図とは異なるマイナスの印象を持たれてしまっては意味がありません。
また、動画を自社制作する場合は、低クオリティーの動画も良くない印象を与えやすく最後まで視聴してもらいづらいです。
それだけでなく企業イメージも低い印象を持たれやすくなってしまうため注意が必要になります。
求職者に企業の魅力を訴求していくためにも動画制作のノウハウが豊富な動画制作会社に依頼する方法が効果的です。
採用動画の活用方法3つ

YouTube上に投稿した採用動画をより多くの求職者に視聴してもらうために、制作した動画をもっと有効活用していきましょう。
YouTubeにアップした採用動画の効果的な活用方法は、以下の3つが挙げられます。
- ホームページに埋め込む
- YouTube広告
- SNSを活用する
幅広い求職者の方にリーチを広げられる効果的な活用方法を紹介していきます。
ホームページに埋め込む
制作した採用動画を企業のホームページや採用サイトに埋め込む方法です。
求職者は、就職活動を行う上で積極的に企業の情報収集を行っているため、自社のホームページや採用サイトを訪れやすくなります。
自社のサイトを訪れる求職者は、自社に興味・関心を持っていることが多いでしょう。
そこで、企業のホームページや採用サイトに制作した採用動画を埋め込むことで、自社サイトを訪れた求職者に動画を見てもらいやすくなります。
多くの方に採用動画を視聴してもらえることで、求職者の応募アップに繋がりやすくなります。
YouTube広告
採用動画をYouTube内の広告に掲載する活用方法です。
YouTubeは、幅広いユーザーが利用しているプラットフォームです。
そのためYouTube内の広告に採用動画を載せることで、多くのユーザーに視聴されやすくなります。
YouTube広告では、YouTubeを利用しているユーザーの年齢や性別、趣味嗜好に合わせたターゲティングが行えるため広告を表示したいターゲット層に絞った配信が行えるのが特徴です。
YouTube広告には複数の種類があり、よく知られている広告は、視聴者が見ている動画の開始前や途中、最後に入る広告は馴染みがあるでしょう。
他にも広告のスキップができず強制的に数秒間視聴する広告や視聴者自身がクリックすることで再生される広告など複数の種類の広告が用意されているため、目的に適した広告を選ぶと良いでしょう。
YouTube広告を活用することで、企業の認知度UPに役立てることができるでしょう。
SNSを活用する
採用動画を各SNSに埋め込んで活用するやり方です。
採用動画と相性の良いSNSは主に以下の3つが挙げられます。
- X(旧Twitter)
- LINE
採用動画と各SNSの併用は、相性抜群です。
SNSを活用するメリットは、なんと言っても拡散力の高さです。
多くの求職者に採用動画を見てもらえる確率が高くなり、幅広い層にアプローチが可能になります。
SNSには求職者同士でシェアも行えるため、潜在層にも情報を届きやすく企業が採用したい人材の獲得にも繋がりやすくなります。
企業の目的に合う最適な媒体を選ぶと良いでしょう。
採用動画をYouTubeにアップし採用活動の効率化を狙おう
本記事では、採用動画は何故YouTubeが良いのかや採用動画が注目されている背景、メリット・デメリット、採用動画の活用方法について解説していきました。
企業の採用活動も売り手市場となり、いかに多くの求職者に企業の魅力をアピールできるかが重要になります。
そこで、利用率の高いYouTubeを活用することで、優秀な人材獲得のチャンスが広がりやすくなります。
更に動画の露出機会を増やすためにも各SNSを利用する等、効率の良い採用活動を行い求める人材をしっかりと確保しましょう。